Fact
Q:日本にはどのぐらいのお城がありますか。
かまくら時代から江戸時代の手前までは武士の時代で、その武士の時代にお城はたくさんできました。
そのころの日本には三万から四万ぐらいの城があったそうです。これは今の日本にある小学校と中学校と高校をあわせた数と同じぐらいです。江戸時代のおわりごろには、お城のかずは二百以下になりました。
Q:どうしてお城のかずは少なくなりましたか。
徳川将軍(とくがわしょうぐん)が日本を一つにまとめて江戸時代がはじまると、戦(いくさ)は少なくなりました。だからお城の数も少なくなりました。
Q:お城にはどんなやくわりがありましたか。
お城にはいろいろなやくわりがありました。例えば、お城は武士が住む場所でした。そして、武士の時代は戦(いくさ)が多くて、戦が長くなるときもありましたから、たくさんの食べ物や飲み物がお城にありました。また、武士は自分たちの城をてきから守らなければなりませんでしたので、お城は大きくてがんじょうでした。
Q:天守(てんしゅ)って何ですか。また、城郭(じょうかく)ってなんですか。
天守は石がきの上にあるたてもののことで、城郭はお城のまわりのかべのことです。今、「天守」と「城郭」があるのは十二の城だけです。そして、それらの多くはたてなおされたものです。その十二の城の中で、有名なのは姫路城(ひめじじょう)です。姫路城はユネスコのせかいいさんになっています。
Pros and cons
Q:日本のお城のいい点は何ですか。
今の日本のお城は外国からのかんこうきゃくにとても人気がありますから、日本のけいざいに良いえいきょうがあるでしょう。中でも姫路城はうつくしくて、とくに人気があります。
姫路市のウェブサイトによると、2015年ぐらいから毎年200万人ぐらいが姫路城を見に来るそうです。また、その中で外国人は35万人ぐらいで、全体の15パーセントぐらいです。姫路城に入るために大人は1000円がいります。
Q:日本のお城のわるい点は何ですか。
まず、今のこっている日本のお城の中には古くなってきているお城もありますから、たてかえて新しくするかどうかをかんがえなければなりません。たてかえるとたくさんのお金がかかりますが、新しいほうが安全です。
2016年の熊本地震で熊本城は大きく崩れましたが、もとにもどすには何十年もかかって、お金は何億円もかかるそうです。
次に、たてかえるときにお城の中にエレベーターをつけるかどうかが時々もんだいになります。たとえば、このインターネットのきじによると、名古屋市は名古屋城をたてかえるときにエレベーターをつけたくないそうです。むかしと同じお城をつくりたいからです。
しかし、エレベーターがないと車いすの人は上に行けません。むかしはかいだんだけでよかったかもしれませんが、たてかえるお城は今の人々のためにあります。エレベーターがあったほうがいいと思う人もいます。
Comparison
Q:日本のお城と西洋のお城のにている点は何ですか。
日本のお城には狭間(さま)という穴がたくさんあります。この穴にてっぽうや弓を通しててきをこうげきします。
また、石垣の上には「石おとし」という場所があります。石おとしは石を下に落とすために作られました。石落としで石垣をのぼってくるてきをこうげきしました。
西洋のお城にも狭間や石おとしににているものがあります。
Q:日本のお城と西洋のお城はどうちがいますか。
お城を守るために、日本ではお堀(ほり)がありますが、西洋では城壁(じょうへき)があります。城壁はお城のかべのことです。
インターネットのあるサイトによると、日本は地震(じしん)が多いので大きくて高いかべを作らなかったそうです。
また、お堀は大雨のとき雨をためる場所としても使われたそうです。一方、西洋では地震がないので大きくて高いかべをつくっても大丈夫でした。
日本ではたいていお城のまわりにお堀があって、そのお堀の外に町があります。一方、西洋では城壁は町のまわりにあります。つまり、日本ではお堀は城をまもるだけですが、西洋や中国の城壁は城と町をまもるためにあります。
Q:ほかの国にはどんなお城がありますか。
中国の城は西洋の城ににています。オーストラリアはれきしがとてもみじかい国です。オーストラリア国内では国を一つにするための大きな戦いはありませんでした。だから日本や西洋のような城はありません。